要旨

圭介の決意
  山内一信氏
    (名古屋大学附属図書館電子図書館推進委員会委員長・名古屋大学大学院医学研究科教授)
 圭介は名古屋の生んだ蘭学者・博物学者である。幕末から明治期にかけての文明・文化の大変革期に尾張に発展しつつあった本草学、蘭学を基にシーボルトに師事し、蘭学・博物学を発展させ、近代博物学の基礎を築いた。本シンポジウムでは遠藤氏の基調講演で圭介の近代科学への貢献が、6人の演者からは圭介の人間像、尾張藩での立場、交流人物、動植物学や博物学への貢献、そしてシーボルトとの交流などが述べられ、様々な角度から討論が行われる。これらの業績達成の礎石はシーボルトへの師事であり、『泰西本草名疏』の刊行であったと思われる。このために圭介は328両もの金銭を工面してなみなみならぬ決意をもってのぞんだ。

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