電子情報サービスの事例報告(要約)

名古屋大学中央図書館における電子情報サ−ビスについて

名古屋大学附属図書館
夏目弥生子


 名古屋大学には複数のキャンパス(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/map/map.html)があり、なかでも中央図書館のある東山キャンパスはたいへん広い所です。中央図書館は、学生のための学習用図書を集めたり、雑誌のバックナンバ−の保存などを目的としています。それに対して、各学部や学科の図書室は、より専門的な図書や雑誌を集めています。そのため、利用者は探している雑誌や図書をもとめて、複数の図書室へまわらなければならないという不便さがあります。その点、電子情報のサ−ビスは、場所的制約を受けないという利点があります。図書館からの距離の遠近に関係なく、利用者に対して平等にサ−ビスをすることが可能になるのです。広いキャンパスを持つ当図書館では、電子情報でのサ−ビスが大変重要なものになってきています。

1 デ−タベ−ス

1)CD−ROM

 「名古屋大学中央図書館CD−ROMデ−タベ−ス一覧」(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/guide/service/cdrom.html)を参照下さい。

2)FirstSearch

 これは、学外のサ−バ−へ接続して、デ−タベ−スを検索できるものです。当図書館ではサ−チ数をあらかじめ購入することによって、同じ検索方式で60ほどのデ−タベ−スが利用できます。そのため、利用者の多様な要求に答えることが可能になりました。このような学外のサ−バ−に接続するサ−ビスは、サ−バ−の管理やデ−タの更新作業をする必要がないので、たいへん導入しやすいものです。

2 電子ジャ−ナル

 名古屋大学で利用できる電子ジャ−ナルについては、附属図書館(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/E_journal/online.html)や農学部(http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~library/navigtr/navijnl.html)や各学部図書室のホ−ムペ−ジで説明しています。当館で電子ジャ−ナルとして購入しているものは、1998年には9雑誌でした。これらは、皆冊子を購入した上で電子ジャ−ナルをみるための料金を追加して契約しています。

3 東海地区国立大学・大学共同利用機関デ−タベ−ス共同トライアル

  ・ProQuest Direct
  ・ProQuest Digital Dissertations

 1998年9月7日から実施しています。
 目的は、下記のものが挙げられます。
 (1)東海地区の国立大学付属図書館および大学共同利用機関の相互協力の在り方、 特に電子図書館的機能の連携について検討するため
 (2)複数機関がコンソ−シアムを形成し、デ−タベ−スを導入することによって、価格上のメリットがあり、各機関ごとの負担を軽くするため
 現在、利用者に対して利用の満足度などに関したアンケ−トを実施中ですが、 研究分野によって評価がわかれているようです。

4 名古屋大学独自で作成しているもの

 当図書館で独自に作成し、ホ−ムペ−ジで公開しているものには、次のとおりです。

1)名古屋大学内の情報

 ・博士論文や修士論文などの目録(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/~daini/gakui0.html)

2)長期保存をしないとか、備品登録していない等の理由で、NACSIS−CatやOPACで対応できないものについての目録

 ・名古屋大学受入新聞目録(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/newspaper/newspaper.html)
 ・予約雑誌目録(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/zasshi/index.html)

3)OPACの整備、目録の遡及入力

 ・英語版OPACの作成(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/english/linusu_www.html)
 ・目録の遡及入力
   名古屋大学OPACは、雑誌と1987年4月以降に受入れした図書が検 索できます。それ以前に受入れした図書については、カ−ド目録で探さなけ ればなりません。その不便さを解消するため、電算化されていない目録デ −タの遡及入力作業をしています。

4)伊藤文庫の電子媒体化(http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/keisuke/index.html)

 当図書館所蔵の貴重な資料です。これについて、電子媒体化を行っています。

5)学内の紀要の全文デ−タベ−ス化(http://dig.nul.nagoya-u.ac.jp/)

 学内で編集された紀要のうち、著作権をクリア−したものについて、電子化を しています。


 電子情報サ−ビスについて、商業ベ−スのものは大変高額なものが多く、お金の問題もあり、なかなか導入できない現状です。まだまだ、収集しなければならないデ−タベ−スがたくさんあり、いろいろな検討がなされています。カウンタ−にたつ私たちにとっては、学内の人ならば、だれでも利用できるデ−タベ−スの導入をなによりも願っています。
 最後に、日々の業務の中で、図書館の宣伝の必要性を強く感じています。館報や利用案内、ホ−ムペ−ジなどで宣伝を行っていますが、まだまだ不十分です。電子情報サ−ビスを充実させ、図書館を利用したことがない利用者に対して、便利な図書館を認識してもらい、さらに、いろいろな図書館利用へと興味をもってもらえたらと思っています。