電子情報サービスの事例報告(要約)

愛知県立大学における電子資料のサービス

愛知県立大学附属図書館
安田多香子


はじめに

 愛知県立大学は、1998年春現在の名古屋市郊外長久手キャンパスに移転した。情報科学部と大学院を新設、 既設の学部には日本文化学科、ドイツ学科、中国語学科が増設された。それまでのキャンパスと比べ、図書館は約3倍の広さになりコンピュータ化された。電子資料を提供できるようになったのは学内LANが施設されたことが大きい。

I.現在の電子資料の提供

1.CDサーバーによるLANを通じてのサービス

 LANに接続することによってメニューからCD読み込みソフトと検索ソフトをダウンロードすることができる。しかし、現在は予算の厳しさからLAN対応のCDは「雑誌記事索引」を始めとするわずか数点のみであることと、検索ソフトがWindowsユーザーのみしか対応していないのが残念だ。

2.スタンドアローンのCD−ROMのサービス

 NACSIS Webcat等インターネットのリソースにもリンクさせて「CD-ROMデータベースメニュー」をHTMLで作り、利用者に使いやすくしている。利用がまだ少ないのは広く知られていないためと思う。今、学生用に2台をCD-ROM専用機にしているがもっと自由に使えるコンピュータが欲しいところである。

3.WebサーバーによるLANを通じてのOPACのサービス

 インターネットのブラウザで、研究室から居ながらにして、またダイヤルアップで自宅からもどんな機種のパソコンでも蔵書の検索ができるOPACは教員から歓迎されている。しかし、問題点は利用時間の規制(バックアップとの関係で図書館開館時間のみ)があることと、外部へまだ公開していないことである。

4.インターネット上の情報のサービス

 インターネット上に公開されている情報やインターネットの使い方の案内をしている。他の図書館のOPACや、世界の図書館のOPAC、新聞情報やニュース、ERIC等のデータベース等まだまだ紹介したいことは多い。

II.利用者教育の必要性

1.今年実施した電子資料利用のためのオリエンテーション

 利用者の多くが使い慣れない電子資料の利用のため、4月から数々のオリエンテーションを行った。「図書館利用入門」 「教養演習」 「卒業論文作成のための図書館利用…」「テーマ別」のべ750名の参加があった。教員のための「図書館システム接続説明会」では、接続できるまで個別にも対応した。

III.愛知県立大学図書館にのぞまれるこれからの電子資料のサービス

1.まずは 学内むけホームページの作成

 ホームページから図書館のすべてのサービスがわかるように。またすべての必要な情報にリンクしていくような、そんなホームページを是非作りたい。

2.サービスの電子化

 E-mailによる文献複写の依頼・連絡やレファレンスの受付も将来取り組みたい。

3.自由に使えるパソコンの増設

4.電子資料の受入

 LAN対応のCD−ROMの充実が望まれでいる。
 将来、会計上の問題として、インターネット上のオンラインJournalの契約方法や著作権料支払いの道筋(ドキュメントデリバリーの場合)は解決していかなければならない問題であろうし、コンソーシアムの可能性もさぐっていきたいものである。

5.外部に向けての電子資料のサービス

 貴重資料の電子化は現存のマイクロフィルムの劣化問題も含めて実現したいものである。紀要などの学内資料の電子化、OPACの開放、学外向けホームページの充実も望まれる。


 これからしたいサービスの方が多い事例報告になってしまったが、今後実現にむけて努力していきたい。