『専門図書館員が選んだおすすめサイト』専門図書館協議会 (会員配布資料)
『国立国会図書館月報』 No.435 (1997年6月号)
あとはよく使うものは残り、使い勝手の悪いサイトははずす、と自然に淘汰されていった。便利なサイトを見つけたら仲間を呼んで知識を共有しあうことが大切である。
利用者の多くが所蔵調査ができるサイトの存在を知らず、Webを使いこなしていない。いくら電子媒体資料を整備していっても利用者が使いこなしていなければ全く意味がない。理想の図書館を作っているだけではそれは図書館員の自己満足でしかない(図書館の世界ってたまにこういうタイプいませんか?)。図書館レベルではなくて大学全体で一年生のうちに全員必修科目として授業のなかで取り入れることが必須。図書館も、もっと広報活動の在り方を考え直さなければならない。
②ホームページの画面構成について
最初の画面で「図書館関連情報」の見出しをぱっと目に付く位置におくべき。また、「図書館関連情報」の中に所蔵調査ができるサイトがあるってことが素人では想像がつかない。我々が慣れきっている専門用語はやめて「他大学の図書館の本・雑誌をさがす」という見出し項目のほうが断然利用者のためだと思う。
③インターネット専用端末の台数について
立ったままの検索でインターネット専用端末は一台。関連リンク集の存在をアピールするためにも、ある程度まとまった台数が必要。
[研修会全体の感想]
・ 電子資料(データベース契約料、電子媒体資料)は非常に高額であり、利用者にとって有益であるのにもかかわらず導入にふみきれない。国立大学では既にコンソーシアムを検討しはじめている。私立大学でも図書館協力の協議会等で声をあげていく必要がある。
・ 電子ジャーナルは電子情報の提供側にもまだまだ問題があると思う。出版社および電子情報提供会社も足並みが揃っていない。冊子体も捨て切れないため「売らんかな」の思いがあり、個々の保身も働いてか出版界の方向性が見えていない。それだけにどの図書館でもとてもとまどっているようだ。