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静岡県立中央図書館 | |||
番号 | 質問 | 回答 | 回答プロセス |
1 | 昭和初期に飛行機を使った「魚群探見飛行」が駿河湾などで行われていたらしい。このことについて書かれた文献はないか。 |
次の資料に記述があります。 ・『日本航空史』 「八 魚群探見飛行など」p647〜649 ・『空駆けた人たち 静岡県民間航空史』 「魚群捜査飛行」p88〜p92 「東京航空輸送社」p93〜p101 ・『日本民間航空史話』 「三保飛行場の開設から流氷観測まで」 p65〜p69 根岸錦蔵氏の手記 また、次の資料は当時の刊行物で、飛行経路、事業の実績など詳しい記述があります。『静岡県水産試験場月報』、『静岡県/水産時報』、『静岡県水産試験場事業報告』。 |
@航空史から調べる。 A漁業関係資料から調べる。 |
2 | 静岡県の市町村別人口の推移を昭和の初めから現代まで調べたい。 |
『静岡県統計書』『静岡県統計年鑑』で明治12年、明治17〜平成16年まで追える。ただし、1年1冊で調べるのに手間がかかる。 『市区町村人口の長期系列』は大正9年〜平成12年までを5年ごとにまとめていて便利。 |
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3 | 『次郎物語』に登場する青年塾の理事長・田沼先生は、静岡県にゆかりの深い人物がモデルとなったらしい。それは誰で、どのような人物なのか。 |
モデルは、田沢義鋪である。東京帝国大学卒業後、内務省に入省。明治43年から安倍郡長、静岡県理事官として静岡県で4年余りを過ごす。その後、大日本連合青年団の結成などにかかわり、「青年団の父」と評せられる。 『この人を見よ』下村湖人著は田沢義鋪の詳細な伝記である。 |
@『次郎物語』の解説を調べる。 Aモデルは田沢義鋪とわかったので人物事典や人物文献作索引で関連情報を探す。 B社会教育に関する内容なので『静岡県教育史』にもあたる。 |
4 | 「平成16年の静岡県の調査では、男性の育児休業について約35%の男性が「積極的に取るべきだ」と考えながら、実際は0.53%しかとっていない。」と書かれた文書があるが、これらの数字の出所を確認したい。 |
『静岡県男女共同参画白書』に、お尋ねの数字が掲載されており、それぞれ出典として「静岡県の男女共同参画に関する県民意識調査」(静岡県男女共同参画室)、「女性雇用管理実態調査」(静岡県商工労働部労働政策室)が示されている。 |
@男女共同参画に関する内容なので、静岡県男女共同参画センターがまとめた資料を確認する。 |
5 | 静岡市のまぐろの消費量は多いらしいが、それを確かめる資料はあるか。 |
『家計調査年報』《家計収支編》に都道府県庁所在市別1世帯当たり年間の品目別支出金額、購入数量(全世帯)があり、静岡市のデータが載っている。平成17年のデータで、金額で全国2位、数量で1位となっている。 |
@統計集(『日本統計年鑑』など)や統計を探すための参考図書(『ビジネスデータ検索事典』など)で、消費、支出、家計などをキーワードに関係資料を探す。 |
6 | 平成17年に行われた県知事選挙の選挙公報はあるか。 |
『平成17年 選挙結果調』に「選挙公報」の節があり、県知事選挙の選挙広報も掲載されている。 |
@静岡新聞記事検索等により平成17年7月11日に広報が印刷され、7月13日の朝刊に折り込まれたことがわかる。 A当日の静岡新聞原紙を確認するが「本紙」ではないので保存はされていない。 B選挙関係の郷土資料にあたる。 |
7 | アメリカのワシントン記念塔に下田の石が使われていて、その石はペリーが持ち帰ったらしい。このことについて書かれた資料はないか。 |
『レファレンス総集編』(静岡県立中央図書館発行)p346〜p347、『下田の歴史と史蹟』p70〜p71、「お答えします 県立中央図書館」(静岡新聞 平成12年5月15日付)にわかりやすい解説がある。 『ペリーに本遠征日記』『ペリー日本遠征随行記』に関連した記述がある。 『下田の石』(ワシントン記念塔に使われている下田の石の拓本)も所蔵している。 |
@レファレンス事例DBで検索する。 A「内容細目」検索で郷土資料の目次を検索する。 B得られた情報から関係資料を確認する。 |