シェアードプリントプログラムの種類
すべてのシェアードプリントの取り組みの根底には信頼があります。資料を保存することを約束した加盟館が約束通り保存し続けるという事実に対する信頼と、その資料が自館で保存されなくなったとしても利用者はそのコンテンツにアクセスし続けることができるという能力に対する信頼です。確立された図書館コンソーシアムの活動の一部としてシェアードプリントプログラムが存在している場合、信頼は伝統的な協力関係のもとにすでに築かれていることがあります。コンテンツへのアクセスを確実に維持しつつ、自館における除籍を容易にするようにコンテンツを保護したいと考えている図書館たちがシェアードプリントプログラムを形成する場合、信頼は時間をかけて有機的に発展するでしょう。
既存コンソーシアムの一部としてのシェアードプリント
Big Ten Academic Alliance Shared Print Repositoryのように既存のコンソーシアムの中で形成されるシェアードプリントプログラムは、協力と信頼の歴史を共有していることから恩恵を受けています。このようなプログラムは、管理構造やガバナンス構造が既にあること、スタッフやコミュニケーションツールなど既存のコンソーシアムのリソースを利用できることも利点です。
プログラムによっては、コンソーシアムが事務局として機能している場合もありますが、そのコンソーシアムの会員であることがシェアードプリントプログラムに参加するための条件となるわけではありません。このようなプログラムでは、多くの場合、特定の個人や助成金プロジェクトによって支持されるプログラムのケースに一元的に合意し、創設メンバーとともにプログラムを確立し、その後、さまざまな地域の提携関係を基盤として、その地域の他の図書館から関心を募ります。このアプローチの2つの異なる例として、Statewide California Electronic Library Consortium(SCELC)と、Eastern Academic Scholars’ Trust(EAST)のシェアードプリントプログラムがあります。SCELCのシェアードプリントプログラムは、既存コンソーシアムであるSCELCのプログラムとして一元的に管理されつつも、コンソーシアム非加盟館でも加盟できるように開放しているため、コンソーシアムの加盟館よりも多くの加盟館を集めることができました。
EASTは当初、Boston Library Consortiumの独立したプロジェクトとして運営され、BLCのスタッフと独立したコンサルタントが混在していました。さらに、EASTはその名前が示すように、北東部でスタートしましたが、その後、北東部を超えてメイン州からフロリダ州、西はテネシー州まで拡大しています。また、EASTはコンソーシアムが加盟館として加わることも受け入れ始め、2020年にはUniversity System of Maryland & Affiliated Institutions(USMAI)がコンソーシアムの加盟館としてEASTに加わり、2023年に独立プログラムに移行しました。
インディアナ州のALI-PALNIシェアードプリントプログラムは、PALNIが財務代理人となり、2つのコンソーシアムが協力してシェアードプリントプログラムを形成した例です。
独立したシェアードプリントプログラム
Central Iowa - Collaborative Collections Initiative(CI-CII)とMaine Shared Collections Cooperative(MSCC)は、どちらも独立したシェアードプリントプログラムの例であり、加盟館は協力の歴史を持ちながら、既存のコンソーシアムとは独立して有機的にプログラムを形成しています。どちらのプログラムにも会費はなく、代わりに加盟館はコレクション分析プロジェクトの費用を負担しています。MSCCは、その持続可能性を確保するため、メイン大学の支援のもと、専任のプログラムマネージャーを置き、加盟館への働きかけを含む運営を統括しています。
連盟
シェアードプリントプログラムは、相互の目標に取り組むために連盟としてまとまることもあります。 北米には、シェアードプリントプログラムの連盟が2つ存在します。North/Nordは、カナダの公共図書館、学術図書館、政府系図書館全体にわたる、国家的に重要なシェアードプリントの取り組みを調整しています。Shared Print Partnershipは、雑誌に重点を置く6つのシェアードプリントプログラム(BTAA、CRL、EAST、FLARE、Scholars Trust、WEST)から構成されていたRosemont Shared Print Allianceと、図書に重点を置き全米から17の加盟プログラムが参加していた Partnership for Shared Book Collectionsの合併によって結成されました。CDL, CRL & HathiTrust Shared Print Partnership (CCH) は、図書館間のより深い協働を促進し、図書館業務のさまざまな領域にまたがる取り組みを統合することによって、シェアードプリントのイニシアティブを推進するために設立されました。(ビジョンとミッション)。
最終更新:2024年12月
原文:https://toolkit.sharedprint.org/participationgovernance/types-of-programs