デジタルサロゲートを識別するには
デジタルサロゲートは冊子体の保存に取って代わるものではありませんが、シェアードプリントプログラムにとって、どのようなリスクがタイトルへのアクセスに影響するかを評価する際に役立つツールとなります。シェアードプリントプログラムが、保存されている冊子体のコレクションの範囲とリスク要因を正確に把握することに努める中で、加盟館の中には、リスクを軽減するのに役立つ同等のデジタル版があることを既に把握し始めていたり、保存責任を負っている冊子体のうちリスクがあるものについてデジタル化を始めたりするところが出てきています。
保存責任を持つデジタルサロゲートの把握と共同作業のためのリソース
「冊子体からデジタル版への検証のベストプラクティス」はシェアードプリントプログラムと加盟館が、冊子体とデジタル版を比較するプロセス、デジタル版を検証するプロセス、およびシェアードプリントの保存責任のメタデータにおける関連データを文書化するプロセスを構築するのに役立ちます。
CDL、CRL、HathiTrustのShared Print Collaboration (CCH Collab) のコレクション比較ツールは、シェアードプリントプログラムと加盟館が、保存責任を持つ逐次刊行物だけでなくデジタル版もより簡単に発見できるようにします。コレクション比較ツールは、CRLのPrint Archives Preservation Registry (PAPR) に登録されているシェアードプリントの保存責任、HathiTrustのデジタルコレクションメタデータ、およびさまざまな図書館における雑誌のローカルデータ(ユーザーによって提供されたもの)を統合しています。コレクション比較ツールには、対象データに関連するローカル雑誌レコードのOCLC番号またはISSNのアップロードが必要です。図書館は、作業中のコレクションに関連するOCNまたはISSNのファイルをアップロードし、レポートはそれを上記のリポジトリと照合し、各図書館に所蔵の重複を知らせます。
メタデータにおけるデジタルサロゲートの把握方法
現代の目録業務によれば、デジタルサロゲートは冊子体の原本とは別の書誌レコードに記述されるべきです。それぞれの組織の実情によっては、デジタルサロゲートと冊子体の別々のレコードは、776フィールド(下記のGPOの例を参照のこと)を介して互いに参照することができ、856 41は、デジタルサロゲートのURLおよびプログラムソース(例:Google Books、HathiTrust)を表すために、いずれか一方または両方のレコードで使用されます。以前の目録業務では、別々のレコードを作成するのではなく、冊子体レコードの856フィールドをデジタルサロゲートを表すために用いていました。
デジタルサロゲートのメタデータ例:CRL
これはデジタルサロゲートのレコードです。 オンラインリソースとデジタルサロゲートについての記述は856フィールドを使用することに注意してください。また、776フィールドで対応する冊子体を特定しています。

MACプロポーザル2019-01の例
フィールド856のサブフィールド$eおよび$7にある電子版に関する情報によって、より詳細になった冊子体

参照:Congress Network Development and MARC Standards Office. (2018, December 12). MARC PROPOSAL NO. 2019-01. Retrieved June 3, 2019, from http://www.loc.gov/marc/mac/2019/2019-01.html
GPOレコードの例
GoogleBook、HathiTrust、GPOへのリンクと776フィールドに冊子体レコードのある、OCLC #604660376のオンラインレコード。(pdf)

複数のGPOリンクとオンラインレコードへの2つの776フィールドを持つ、OCLC #46804073の冊子体レコード。冊子体レコード内の2つの776の存在と、レコード間のリンクの相違は、作成されるレコードを維持することの問題の一部を示しています。 (pdf)

最終更新:2022年12月
原文:https://toolkit.sharedprint.org/collections/digital-surrogates