シェアードプリント対象資料に関する情報の開示

注:このベストプラクティスではGood、Better、Best、Aspirationalの分類を使用しています。

シェアードプリント対象資料の情報が開示されることにより、それらの資料への長期的なアクセス、発見、共有が確実なものとなります。シェアードプリントプログラムは、プログラム内およびプログラム間の意思決定、ならびにコレクション分析/管理の意思決定を、書誌や所蔵データに基づいて行っています。各館、プログラム、および全国的な書誌・所蔵データの利用可能性は、集合的なコレクションを管理するために必要であり、保存対象資料を開示し検索できるようにしておくことは、シェアードプリントを成功させるために最も重要なことです。このベストプラクティスでは、シェアードプリントのメタデータガイドラインシェアードプリントアクション用語集に従い、所蔵データ記録のためのMARC21形式でメタデータを記録し、それを広く共有することを指示しています。

プログラムのベストプラクティス

各レベルは、それ以前のすべてのレベルを満たしていることを前提とします。

Good

  • シェアードプリントプログラムは、583フィールドを使用するためのOCLCのDetailed Metadata Guidelinesに準じたポリシーを持ち、開示と発見に関する具体的な要件をメンバー向けに概説していること。

Better

  • 要請に応じて、WorldCatまたはその他の記録システムにおける図書の保存責任の登録および維持について、加盟館を支援すること。
  • 要請に応じて、Center for Research LibrariesのPrint Archives Preservation Registry (PAPR) への雑誌の保存責任の入力、WorldCatなどの他システムへの登録や他システムとの同期作業について、加盟館を支援すること。
  • 加盟館に対し、自館の保存責任に関する書誌・所蔵メタデータを可能な限り公開共有することを、強く奨励すること。

Best

  • プログラムは、ローカルシステムと全国システム間のメタデータの一貫性を維持するための更新スケジュールを確立すること。

Aspirational

  • 要請があった場合、加盟館がシェアードプリントにおけるコレクション管理の意思決定とリソースシェアリングを円滑に行えるよう、シェアードプリント対象資料を必要な時に検索できるようにしておくこと。
  • 現物がどこにあるかに関わらず、保存対象となっているすべての資料を、ローカルおよびその他の検索レイヤーに引き込むことができる方法を考えることを加盟館に推奨する。

加盟館のベストプラクティス

各レベルは、それ以前のすべてのレベルを満たしていることを前提とします。

Good

  • MARC 583の”Action Note”フィールドを使用し、ローカル目録に保存責任を記録すること。また、この情報は可能な限り、所蔵/資料/個別巻号レベルに追加すること。
  • シェアードプリントの保存責任を目録に登録すること。
  • 583 $3 のフィールドに値が入力されているようにすること。

Better

  • 図書の保存責任は、WorldCatまたはその他のシステムに登録し、管理すること。
  • 雑誌の保存責任は、Center for Research LibrariesのPrint Archives Preservation Registry (PAPR) に登録してWorldCatのような他のシステムとの同期を可能にするか、WorldCatなどのシステムに直接登録すること。
  • 自館の保存責任に関する書誌・所蔵メタデータを可能な限り公開共有すること。

Best

  • 多巻ものの所蔵データをメタデータに含み、それを標準フォーマットで共有すること。
  • ローカルシステム以外の共同目録システムにおいて保存対象資料について説明するために、583 $3 フィールドを使用すること(ただし、そのデータが共有されるローカル所蔵レコードに含まれている場合は除く)。注:詳細なガイドラインについては、「開示に関するドキュメント」のセクションを参照のこと。
  • 所蔵情報が更新された場合、加盟館はローカルシステムと共同目録システムの両方で所蔵データを更新し、ステータスの変更を直ちにシェアードプリントプログラムに通知すること。
  • 可能な場合、書誌および所蔵メタデータをオープンに共有すること。
  • 多巻ものの図書については、ローカル所蔵レコードがない場合に他の所蔵情報が不足するため、583 $3 フィールドを使用すること。
  • 雑誌については、可能であればレコード内の他の所蔵フィールド(例:86X フィールド)を活用すること。そこから583 $3 を生成することで、外部システムにおけるフォーマット間の整合性を維持できる。保存責任は、レコードの他の場所で報告されている所蔵範囲とは異なる場合がある。このフィールドのデータは、ローカルレベルのさまざまな情報源から生成される可能性があるが、共有システムレベルでは、現在のMARCおよびANSI/NISOの所蔵記述規格に従う必要がある。583 $z に記録される欠号についても、これらの規格に従う必要がある。

Aspirational

  • シェアードプリントにおけるコレクション管理の意思決定とリソースシェアリングを円滑に行えるよう、シェアードプリント対象資料を必要な時に検索できるようにしておくこと。

583フィールドのメタデータガイドライン

シェアードプリントプログラムは、OCLC Detailed Metadata Guidelinesに従う必要があります。このガイドラインには、シェアードプリントの保存責任の開示に使用すべきMARCタグと、シェアードプリントアクション用語集で定義されている文言の概要が示されています。

OCLC Detailed Metadata Guidelinesによれば、MARCタグは、図書館が関わっているシェアードプリントプログラムによって異なる情報を持っています。この情報については、MSCCEASTなど、個々のプログラムの情報開示ガイドラインを参照してください。

注:雑誌の情報開示に関する議論については、Rosemont Best Practices for Metadataも参照してください。

注:様々なローカルシステムにおける保存期間の記録方法の例については、Shared Print Toolkitの「保存期間の記録」を参照してください。

最終更新:2025年7月


原文:https://sharedprint.org/best-practices/disclosure/