名古屋大学附属図書館では、論文や研究データの公開などを通し、オープンサイエンスの推進を支援しています。このサイトでは、オープンアクセスに関する知識や、研究データ公開のための情報を紹介します。
オープンサイエンスとは、社会に広く開かれた研究活動を意味し、世界的に広まりつつある動きです。論文のインターネット上での無料公開(オープンアクセス)に始まり、研究成果に加えて、研究の過程で収集されたデータも公開されるようになってきました。これにより、さまざまな分野の研究者をはじめ、専門家に限らず企業や一般市民も研究データにアクセスし、活用することができます。また、市民が研究の受け手としてだけでなく、調査やデータ収集などに参加するシチズンサイエンスの広がりにも寄与しています。このような展開が、学術の発展につながると期待されています。
オープンサイエンスには研究活動の透明性を高め、社会に還元するという目的もあります。研究過程のデータや成果を誰もが閲覧できる状況にすることで、社会に対して研究を公開するものです。さらに、研究データを公開することにより、当該データがより長く、幅広く利活用される、学術論文の根拠データを示すことで研究の再現性が担保される、研究不正が抑えられる、といった効果も期待されています。
名古屋大学では令和2年10月20日に「名古屋大学学術データポリシー」を制定し、名古屋大学における学術データの管理ならびに公開および利活用の原則を定めました。
オープンアクセスとは、学術論文などをインターネット上で無料公開し、研究者だけでなく誰もが利用できるようにすることです。
従来、学術雑誌は大学図書館などで購読されており、多くの場合、研究者のみが閲覧できました。加えて、購読料の高騰により、図書館での論文入手が難しくなっていることも、オープンアクセスが推進される要因の一つです。
論文をオープンアクセスにすることで、より多くの人々に研究成果が届きやすくなります。これにより、研究成果の社会還元が促進され、学術研究の更なる発展にもつながります。また、研究者にとっても、論文の可視性が高まり、引用される機会が増えるといった利点があります。 助成機関の中には、研究成果の発表時にオープンアクセスを推奨するところもあり、国によっては義務化されている場合もあります。
名古屋大学は、本学の教職員に対し、教職員が執筆する学術論文(共著含む)を可能な限り広く無償で公開することを求めるオープンアクセスポリシーを平成28年4月19日に制定しました。これにより、本学の教職員は、オープンアクセスポリシー制定後に出版された学術論文について、オープンアクセスにするか、不可能な場合はその旨を申し出ることになります。
研究データを公開・共有するにあたっての基準が FAIR 原則です。
FAIRは「Findable(見つけられる)」、「Accessible(アクセスできる)」、「Interoperable(相互運用できる)」、「Reusable(再利用できる)」の略で、それぞれに更に細分化された項目があります。データを公開する際には、これらの項目を満たすことが求められます。
To be Findable:(見つけられるために)
To be Accessible:(アクセスできるために)
To be Interoperable:(相互運用できるために)
To be Re-usable:(再利用できるために)
FORCE11: THE FAIR DATA PRINCIPLES (2016).
https://www.force11.org/group/fairgroup/fairprinciples, NBDC研究チーム(訳)
"FAIR原則(「THE FAIR DATA PRINCIPLES」和訳)" (2019).
https://doi.org/10.18908/a.2019112601